アニメ『四月は君の嘘』の魅力を3分で紹介

 『四月は君の嘘』の魅力を3分(約1,500文字)でお伝えします。

あらすじ

 クラシック界で注目を集めていた主人公の有馬公生は、母親の死をきっかけに、厳しかった母との思い出がトラウマになりピアノが弾けなくなってしまう。

 ピアノを弾かないまま14歳になった公生は、4月のある日、幼なじみの椿の紹介でヴァイオリニスト宮園かをりと出会った。かつて自らが演奏していた楽譜通りの演奏とは異なり、彼女の演奏は自由奔放で、それを聴いた公正の中で止まっていたものが動き出した。

 コンクールの演奏や日々の出来事を通じて、公生はかをりに好意を持つようになるが、かをりは公生の幼なじみである渡に好意を寄せている。椿もまた、公生に対する自分の気持ちに気づくように。

 それぞれが悩み成長する日々の中で、かをりが抱える秘密と、彼女がついた嘘とは…

見どころ 本作の面白さ

 全体的にコミカルで気軽に観られるのですが、重要なシーンではそのギャップでグッと胸を締め付けられます。声優陣も豪華で、主人公の有馬公生役は花江夏樹さん、宮園かをりは種田梨沙さん、澤部椿は佐倉綾音さんです。そんな語りつくせない本作の魅力をご紹介します。

青春を感じられる

 深い悩みを抱える公生、輝いた目をするかをり、恋に悩む椿。どれも架空の話には感じられないほど細かい部分まで描かれていて、誰にスポットライトを当てても青春のにおいがする作品です。

 恋愛だけの話でなく、自分の気持ちを素直に伝えるのは難しいことで、この作品の登場人物たちも不器用に生きています。

 日常の話やコンクールの話など、出来事と登場人物の成長が心地良いリズムで進んでいくので、大人が観ても楽しめるような物語です。

心を奪われるセリフたち

 ストレートなセリフが胸に刺さります。背伸びをしたいけどありのままな言葉が、10代の心の動きをリアルに表現しています。特に、キャラクターが心の中で語るセリフ(モノローグ)が多く、他の作品にない独特の緊張があると思います。演奏シーンではセリフがあまりないこともあり、雰囲気が一気に引き締まります。

 第1話から「これは面白いかもしれない」と思わせてくれる雰囲気を作り出しているのも、洗練された登場人物の言葉たちです。宮園かをりの言葉は軽やかで、観ているこちらも振り回されてしまうような力があります。彼女が公生のことを「君」と呼びますが、第1話のシーンの中では”君”という言葉に何かが始まりそうな高揚感を感じます。

終盤の展開

 終盤の出来事によって、物語の雰囲気は一気に変わります。10代にはあまりにもつらい運命が彼らの関係を変え、公生の成長を後押しします。また、どんなに辛い状況で精神的に追い詰められても、最後まで心の灯を消さない強さに胸が熱くなります。

 あるシーンに出てくる「カヌレ」という洋菓子がとても印象的で、観ている人の気持ちは揺さぶられることでしょう。ここでも、登場人物のセリフに涙が止まりません。

アニメの感想

 面白いアニメはたくさんありますが、たくさんの人に観て欲しいなと思う数少ないアニメの1つです。クスッと笑った後に泣いて、最後は爽やかな気持ちで見終えることができます。1クールで終わるアニメが多い中、2クール分を連続で放送しているところにも制作側の気合いを感じます。

 最後まで観て後悔する人はかなり少ない、それくらい面白い作品です。動画配信サイトはFODとNetflixで視聴可能なようですので、興味がある人はぜひご覧になって下さい。

 

 

 

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