
普段の生活で「こうあって欲しい」と意見を言われて、私は戸惑うことがあります。特に、神経質な性格の人は、そういった要望に対して敏感に反応してしまうものですし、なんだか断りづらい気もして人間関係は難しいなと思ってしまいます。
自分の思いと食い違ったことを言われると、なんだか生きづらいものですが、そんな時どのように心を整理したら良いのか考えてみました。
他人の理想は他人の「都合」
他人の理想に振り回される理由として、まず自分自身の問題と他人の問題を上手く切り離せていない可能性があります。
例えば、バイト先の店長から「週末は少なくとも1日入って欲しい」と言われたとき、本当は入りたくなくても断りづらい気持ちになりますよね。しかし、冷静に考えると、週末に入って欲しいのはお店の都合であって、あなたは週末にバイトをしたくないかもしれません。
自分の気持ちと相手の都合を切り離す
断るのが苦手な人は、自分の気持ちと相手の都合を切り離すのが苦手なために、割り切って考えることができません。そういう人は、自分の気持ちと相手の都合をそれぞれ整理して、時には自分の思いを優先しても良いと思います。たとえ相手の理想を裏切ったとしても、私たちが生きているのは自分の人生。自分を最優先にしたって問題はないはずです!(断りづらい人は…という文脈での話です)
断ったとしても、相手はこちらほど気にしていない場合がほとんど。たった一度しかない人生、思い切って言いたいことを伝えることも大切です。
親の期待や理想
親との関係で悩む人はとても多く、実際私もその一人ですが、幼児期から刷り込まれた親の理想は簡単に振り払えるものではありません。しかし、親子と言えども違う人間ですし、親の期待や理想も他人の都合ということです。
では、実際に他人の理想を振り払うにはどうしたら良いでしょうか。
「自分の気持ち」と「他人の都合」を繰り返し認識する
時間はかかりますが、何度も「自分の気持ち」と「他人の都合」を区別して認識することが、他人の理想から遠ざかるコツだと思います。心のあやふやな部分を整理して、明確な意志を持って自分の気持ちを優先することができれば、自然と振り回される回数が減っていきます。
それでも全ての「他人の都合」を回避できるわけではありませんし、場合によっては、他人の都合に合わせる方がいいこともあります。自分の気持ちの整理ができていれば、そういう時でも納得しやすいものです。
劇的に改善できるものではありませんが、練習を繰り返すことが大事です。
自分もまた理想を押し付けていないか
こんな人だとは思わなかった!とガッカリする経験をしたことはないでしょうか?
理想を押し付けることもまた、良好な付き合いを邪魔します。
友達や恋人に対して「こういう人であって欲しい」と思っていても、それは自分が作った理想の人物像で、本質は違ったりするものです。本質を掴むのは無理な話ですが、本音の部分が垣間見えた時に初めて、先入観を抜きにしたその人の雰囲気が分かります。
他人に期待しないと言うと冷たい気もしますが、過度に期待するよりは割り切って考えた方が人間関係は楽になります。
まとめ
他人の理想に振り回される人・断りづらい人は、自分の意志と他人の都合をはっきりと区別できていないことがあるので、立ち止まって整理するとスッキリするかもしれません。
整理しても全てが解決する訳ではありませんが、もやもやをそのままにするよりもきっと良い結果に繋がるはずです。
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